再び被災地へ

2012/10/22 15:55

秋の支部旅行で、宮城県に行ってきました。

最初に訪れた南三陸町の有名な防災庁舎です。

ボランティアの語り部の方に、あの日ここで何があったかをお話ししていただき、

胸の詰まる思いを新たにしてきました。

このビルでは、あの有名な遠藤みきさんを始め44人の犠牲者が出たそうです。

でも、私が被災地を訪れるのは二度目なのですが、以前に比べてガレキ処理が進んでいて、

その進んだ分だけ災害の爪あとがなくなっていて、被害の甚大さを感じにくくなっているように

感じました。

この港に近い地域は、居住禁止地域になっていて、海浜公園や水産加工施設のみ

建設が許されるそうです。

破壊された堤防。 自然の力の前に人間は無力です。

この記憶を忘れては行けません。

語り部の方が言っていました。

「震災の後に、昔の人々が残してくれた津波に対する備えを忘れないようにする地名が

たくさん残っていたことに気がつきました。」

「多くの神社やお寺は、津波の被害を逃れていました。それは、昔の人々が、

ここだったら津波も到達しないという場所を選んで神社仏閣を立てていたからなんです。」

「それなのに、私たちは、そのことを忘れ、便利だからという理由で海の近くに建物を

建てて住んでしまったのです。」

~~忘れてはいけません。 すでに一年半が経ち、多くの人の記憶が薄らいでいます。

でも、阪神大震災のときもそうでした。最初の2~3年は「忘れまい。」なんて言っていたのに、

結局、十数年たったら、すっかり忘れていたのです。

~~私たちは、どうしたらこの教訓を次の世代に残せるのでしょうか?