遺産分割協議

2012/09/28 09:19

二日連続で相続ネタです。

(今日はこれから、税務調査の立会いなのですが、出発までちょっと時間があるので、二日連続で更新!)

昨日は、とある相続の遺産分割協議に立ち会ってきました。

私たち税理士は税務の専門家ですが、遺産分割協議についてはアドバイザーとして立ち会うことはよくあります。

もちろん、弁護士法違反になりますから、どなたかの権利を主張したり、あなたはこれをもらうべきだ、なんて

話はできませんけれど。

この方法だと、税金はこうなりますねぇ、とか、それだと将来困りますねぇ、程度の話をさせていただきます。

さて、昨日の協議です。

もめています。 普段からのコミュニケーションもないので、場所もお互いの家とかではなくて、

とある会議室を借りての話し合いです。 これだけで、重い雰囲気伝わりますね。

話合いもまとまりません。

遺産分割の話し合いの前に、ここ何十年かに渡って、相手に対して抱いた不満のぶつけ合いです。

堂々巡り。 ののしり合い。なんて言葉がぴったり。

2時間半みっちり聞かせていただきました。

で、進展なし。一応、次回までにお互いの妥協点を持ち寄るということでひとまず解散しました。

分割協議は、まとまらなくても税務申告は一応できますが、高めの税金を納めなければならないこと

(未分割では税法上の各種特典が使えなかったりするのです)、もう一度申告をしなおさなければならないなどの

デメリットがあります。 なんとか、申告期限まで(あと2ヶ月)でまとめて欲しいものです。

それにしても、もめる相続が多くなりました。

以前は、長男至上主義の相続がまかり通っていたのですが、最近はまずそんなこと言ってられません。

兄弟の相続分は平等にしないと不満が残りますし、相続人やその配偶者の方々もいろいろな知識を身につけて、

協議にのりこんできますから、「お兄ちゃんのいいようにして。」とはなりません。

兄弟姉妹も他人の始まりです。 それぞれの家庭を持ち、それぞれの事情を持って生きていますから。

さて、協議をもめさせないためにはどうしたらいいのでしょうか?

一言、「普段からのお付合いを大事に丁寧にしてください。」としか言いようがありません。

いろいろな相続を見てきましたが、もめた兄弟が、相続を機会に仲直りした例を見たことがありません。

逆に言えば、普段からコミュニケーションがない兄弟間の相続は必ずもめます。

そして、相続を機会に縁が切れて、本当の他人になってしまうのです。

もう一度言います。「普段からのお付合いを大事に、そして丁寧にしてください。」

 

さあて、調査行ってきます。 業績好調の個人事業を法人成りしたら、税務署がさっそく個人時代の調査に来ました。

ま、このご時勢、税務署に目をつけられるだけの利益を上げてるんだってことで、胸をはっていきましょうか。

 

今日もご精読ありがとうございました。 行ってきます。